活字と猫と、財布の穴と。

活字と猫と、財布の穴と。

モノグサーで詰めの甘い嫁カティが一念発起。帰りたくなる家をつくる!…そのために考え出した答えは…「当たり前のことを当たり前にできるようになること」でした。の、記録。

本:診療室にきた赤ずきん

「むかしむかし、あるところに…」まさか精神科を受診して、昔話や童話を聞かされるなんて誰も思ってもみなかっただろう。でも、患者たちの当惑はすぐ驚きに変わる。そこに繰り広げられるのは自分の物語なのだ。悩みを抱えた心の深層を「赤ずきん」「ももたろう」「幸運なハンス」「三びきのこぶた」などで解き明かす、ちょっと不思議で、ほんとうは不思議じゃない12話の「心の薬」。

 

この本は文庫本になる前から知っていた本で、面白く読んでいたのですが、この度新潮文庫の100冊選定の本に選ばれ、文庫化されたのを本屋で発見して再読しました。

うん。やっぱり面白い。

というか一気に読んじゃいました。

 

客観的に自分を見てみると意外と簡単に解決法が分かったり、状況を理解したりすることができるものです。そこに気付いた筆者(精神科医)が、物語を使って面接をし、患者に気づかせるために、「童話」や「昔話」とリンクさせて、自ら気づかせるようにするという方法。

 

この著者の凄い所は、傍目から見たら病人にしか見えない人に対して、ちゃんと話をしていくことで原因をつきとめ、「病気どころかとても素晴らしい人間なんだよ」ということを患者に気付かせている所。

昔むかし聞いた「物語」は色んな人に対して警戒心を解くことにも一役かっている気がします。物語って懐かしくて優しい気持ちになるよね。

そして、「誰にでもある自分だけの物語」を見つけてもらうことで、自分のことを正しく知ることができ、同時に、理解してもらえたという安心感をもつこともできるんじゃないかなぁ。

 

知っていたはずのなじみの昔話も、よくよく考えてみたらちゃんと覚えていないことが多く、あらためて読んでみたくなりました。

 

結構面白い本でした。゚+(´艸`*)゚+。Brilliant